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Hologram / ホログラム 独占インタビュー!

「HOLOGRAM ELECTRONICS」

”ライアン シェイファー インタビュー”

新時代 エフェクタークリエイター… そして、バンドマンとして多才な彼の魅力に迫ります!

ブティック・ペダルNYC のリタダによる独占インタビュー! 

 

2018年での冬のNAMMで彼らのエフェクター作りのビジョンと音楽性について語ってくれた創始者のRyan Schaefer...

 

リタダ : こんにちはRyan ... ようやくお会いできてうれしいです!

まず第一に、僕はあなたのペダルに本当に感銘を受けています。初めて "Dream Sequence"を見た時に躊躇せずに購入したことを覚えています。僕があなたのディーラーになる前の事です。

そして、ペダルだけでなく先週初めてあなたのバンド「Royal Bangs」がデビッド レターマンショーに出演した時の映像を見ました。想像もしていなかったのでかなりぶっ飛ばされました、本当に良かったです!

 

ライアン: ありがとう!古い映像ですけれども気に入っていただいて大変光栄です。僕がエフェクターを作るきっかけになったのもそのバンドで多くのツアーをした経験がその主な理由です。あなたが見た映像と同じパフォーマンスで私はノートパソコン全体、オーディオインターフェイス、そしてコンピュータで作ったカスタムな素材を使いました... 私のキーボードとギタープレーヤーは同じコンピューを通してエフェクト処理をしていました… たくさん面白いことができました。

ショーの後でよくペダルオタク達が僕らのステージに来て、僕がギタリストのために構築した大きなグレーのMIDIコントローラーの事をチェックしていました。コンピューター上のエフェクトを踏んでオンオフできるようにです。それは8年くらい前の話なのでその時代には利用可能なデバイスがそれほど多くありませんでした。コンピュータからエフェクト音や何かが出ていることが分かった時点で失望してしまう人もいました。結局僕たちも何年かツアーした後はそのセッティングに疲れてきました。ラップトップなどを使わないでももうちょっと楽にうまくできる方法はないかと僕は考え始めました。その後、友人であり今のビジネスパートナーでもあるJasonがハードウェアのすべてを手伝ってくれました。僕はすべてのソフトウェアを担当しました。これらが理由でラップトップやその他の機材を持ち歩かずにエフェクトやその他のことができるペダルをデザインするという考え方が生まれました。

 

リタダ : 当時Apple社のラップトップをステージで使いどこかハイテクでかっこよく見えましたが現実は辛いことも多かったですね…

 

ライアン: 僕らも最高に盛り上がっているライブ中にコンピューターがクラッシュしたり再起動しなければいけなかったりいろんなことがありました。でもお客さんはそんな事は全く期待していないので、だんだん複雑なセッティングは減らしていきました。最終的にはラップトップはキーボードのサウンドのためだけに使っていました。

 

リタダ : そして最終的にあなたはこの素晴らしいペダルをデザインすることになりましたね!

 

ライアン: 僕が今何かを設計しているときに心に留めようとしていることは、「スタジオやツアー中に起こった問題や疑問を解決してくれるか? 僕はその視点からものをデザインしています。明らかに僕のペダルは密であり、学ぶべきことがたくさんありますが、プリセットを保存して本当に重要だと思う時に呼び出すことができます。スタジオや練習中に実験の時間があると思いますが、この時に思いつきで出てきたセッティングやサウンド等は後で呼び出せることが大事だと思います。正直言うとInfinte Jetsのユーザープリセットを増やす方法があれば良かったと思います。何人かのお客様にそれをリクエストされました。でも実際に皆さんがたくさんプリセットを利用してくれていていろんなサウンドを作っていると聞いたときにはうれしかったです。最初はそこまで皆さんがちゃんとプリセットを利用してくれているのは知りませんでした。将来プリセットを増やせるようにアップグレードできたら、と思ってます。

 

リタダ : あなたがこのようなプログラマブルなペダルを作っているのは理にかなっています。なぜなら実際にライブショーの状況を正確に把握している実際のツアーアーティストだからです。ツアーやライブ経験のあまりないエンジニアによって設計されたペダルは素晴らしいサウンドが作れるものであっても正確なアレンジをライブで再現するためには向いていないものも多いですね...

 

ライアン: infinite Jetsで試みていたポイントがことがここにあります... ツールキットのツールを使っていろんなことを試してそれを保存できます。ライブの途中でLFOをオンオフなど考えている暇はありません、考えることが多くパニックしてしまいそうです。実験するのも大事なことですが、ツアー中などに自分が出したい音などを必要な時に正確に呼び出す事も大事だと思います。

 

お馴染み大人気の Dream SequenceとInfinite Jets!!!

 

リタダ: そうですね、お客様にもどんどん独自のプリセットを進んで作ってほしいと思います。ツアーに持っていってクレイジーなサウンドを自分のコントロール下で操作する…

最近あなたはペダルビジネスで忙しいでしょうが、バンドでオリジナルの音楽を作ったりもしていますか?

 

ライアン: 遊び程度かな?僕らは一緒に育ちいまだにベストフレンドです。音楽を演奏しているかどうかにかかわらず、しょっちゅうハングアウトはしています。個人的にこの2年間はペダルで忙しかったですが、最近少しずつまた演奏をしています。

 

リタダ: では、ロイヤルバングスは中断中かな?

 

ライアン: バンドは6〜7年間フルタイムで続いたんだけれども、ペダルのデザインには間違いなく役に立っていますね…

 

リタダ: ソフトウェアスキルはもともとあったのですか?

 

ライアン: いいえ、独学で覚えました。最初はバンドのための簡単なライティングシステムから始まったんだ。当初はブッキングエージェンシーもいなかったので僕らはハウスパーティーでよく演奏していました。エキサイティングにしたかったのさ、たいしたサウンドシステムもなかったし、アンプの上に乗せて音に反応する小さなライトを作りました。最終的にはベースドラムの中にライトを置き、ベースドラムを叩くたびに色が変わるシステムを作りました。挙句の果てにはバンドのためのミディコントロールワイヤレスライティングシステムのようなものを作りました。面倒なものを作ってしまったのでメンバーの誰もがそれを使うのを嫌がっていました!常に誰かがコントロールする必要があったし、だんだんつまらなくなってきました。ライティングをコントロールするために演奏の部分をあきらめなければいけないことが増えてきました。気が散ってしょうがなかった。歌を歌ったり演奏しなければいけないのにライティングについて考えなければいけないので結局僕たちはそれを止めました。しかし、後にそのプロセスはJasonと私が一緒に仕事を始めるのに大変役に立ちました。そのおかげで代わりにペダルを作ることができるかもしれないと考え始めました。最初は軽い考えで3ヶ月後には完成品ができると思いましたが、ペダルを実際に作りそのようなことをする方法を学ぶために2年の研究が必要でした。最終的にはとても楽しい経験でした...

 

リタダ: 元はMIDIライティングシステムだったものが "Dream Sequence"に変身したわけですね!!! (笑)

 

ライアン: まさしくその通りだよ!(笑)

 

リタダ : ライティングはテンポと同期していたのですか?

 

ライアン: はい、それが問題でした...

僕はそれをすべてテンポに同期させるようにしましたが、その頃ちょうどクリックトラックを使うのをやめた頃でした。バンドの誰かがシーンを変えることを担当しなければならなかった。まったく楽しいことではありませんでした。

 

リタダ: それ以前はクリックトラックを使っていたのですか?

 

ライアン: うん、でもやめなければならなかった…

 

リタダ: 僕はレコーディングでクリックトラックと一緒に演奏するのが好きでしたが、ライブショーではあまり好きじゃなかったですね… やはりクリックトラックとではなくなるべくならバンドメイトと演奏したいですね。アリーナバンドのようなポップミュージックギグのためにはクリックトラックと一緒に演奏するスキルが必要ですが...

 

ライアン: クリックトラックの使用を中止した主な理由は、完全なインイヤーモニターがないことでした。だから基本的にドラマーが聞くのはクリックトラックだけだったので、彼にとっては楽しいものではなかったと思う。残りのメンバーにとってはについてはそれほど気になる問題はありませんでしたが…

あなたはまだ演奏していますか?バンドなどやっているのですか?

 

リタダ: ええ、Japo Space Rock MARIANNEというバンドで仲間と一緒にプレイしていますが、私たちは全員世界中のさまざまな場所に住んでいます。だから1年おきくらいにしか集まる機会がありません... みんな素晴らしいプレイヤーです。 JoJo Mayer、Coco Rosie、Blonde Redhead、Jimi Tenor、Arto Lindsay、Russell Simins(JSBX)、Ultra Bide、Brazilian Girls、Cibo Matto、David Byrneなど色んな人たちと演奏して来ました…

僕はBlonde Redheadの最初のベースプレイヤーでした… 最初の3つのシングルで演奏しSonic YouthのSteve Shellyとフルアルバムを録音しましたが、同時にUltra BideというバンドでJello Biafraのオルタナティブテンタクルズともレコード契約を結んでいたのでどちらかを選ばなければなりませんでした。

あなたたちはDavid Letterman Showにも出演していたのに、なぜバンドを終わらせたのですか? とてもいい感じに物事は進んでいたのではないですか?

 

ライアン: 僕たちは良いタイミングで辞めたと思います... 世界中をツアーするのは楽しかったですがそれと同時に依然として僕たちが好きな仕事は辞めていませんでした。今だに僕らはまだまだ良い友達です... 本当に十分なお金を稼ぐには巨大な成功点に達していなければなりません。そうでないと少し怖かったりちょっと寂しい感じもしますよね... 常にツアーにでているよりもペダルを作っているほうが自分には快適に感じます。

 

Royal Bangsのビデオ”Octagon"の一コマ!

 

リタダ: あなたは素晴らしい音楽と素晴らしいペダルを作る両方の才能を持っています...それもあなたの運命ですね!

ペダル会社はジェイソンと始めたのですか?

 

ライアン: ええ、最初はジェイソンと開発しました。僕は最初の300〜400個を組み立てました。今では僕たちは少数の人を雇い、彼らは僕たちのために家でメールや組み立てをしてくれてます。僕たちはテネシー州ノックスビルに住んでいますが本当にイカす場所です。僕たちはビジネスが成長に伴って拡大することが可能な倉庫を持っています... ノックスビルは小さな町ですが、多くのクールなアーティストがそこに住み家賃もそこまで高くありません。

 

リタダ: ... "Infinite Jets"の次はどんなペダルでしょうか?

 

ライアン: 今僕は非常に難しいけれどもエキサイティングな新しいハードウェアプラットフォームに取り組んでいます...学ぶことはたくさんあります... 正直なところがどうなるかはまだ早い段階です。でもそれに取り組んでいます!

 

リタダ: AmpやEurorck Modularのようなものを作る気はありますか?

 

ライアン: うん、ひょっとしたら将来キーボードやシンセサイザーを作るかもね? 大学に通っていたとき実はシンセサイザーの最も難しいクラスでジェイソンと出会った。僕とジェイソン以外は誰もいなかった。クラスには凄いModularsynthがありました。でも僕たちが学期中それに触れることは決してありませんでした(笑)。僕はその後にコンポジションクラスを取りました。

 

リタダ: クラッシックピアノ等を勉強したことはありますか?

 

ライアン: 小さな子供だったときにちょっとだけネ。あまり先生と気が合いませんでした...僕の最初の先生は老婦人のジャズピアニストでした。彼女はいつも僕にジャズっぽくしてしまいなさいよ、みたいな感じでした。実際に僕もそれをやることができました。彼女は素晴らしかったですが、僕は彼女から譜面を読む方法を学ぶことは決してありませんでした。その後本物のピアノ教師に行ったときに譜面を読むことができないことに気付きました(笑)...それ以来僕は音楽レッスンを受けたことはありません...

 

リタダ: 好きなキーボードプレーヤーとかはいますか?

 

ライアン: 子供の頃Stevie Wonderのクラビネットサウンドが大好きでした。職業としてクラビネットのプロになることを夢見ていました(笑)。しかし結局は所有することはありませんでした。セカンドアルバムを作っていたときに実物を演奏しましたが、その時点では僕たちが最近使用しているソフトウェアほどいい音とは思えませんでした。でもRhodes / Wurlitzer / Clavinetの音は基本好きですね。

 

リタダ: さて、ここでよくある一般的な質問をさせてください...

あなたが最初に所有したエフェクトペダルは何ですか?

 

ライアン: 赤いDODディストーションペダル...モデル名は覚えていないです... Epiphoneエクスプローラのギターで母親のエアロビクスクラスで使っていたPAシステムから音を出していました(笑)...その後友人のお父さんが新品で購入したミントコンディションのAmpeg VT-22を僕にくれました。PAスピーカーからいきなりこの凄いアンプになりました。それは僕が当時から今まで使用している唯一のアンプです... 最初はギターを弾いていましたが、しばらくするとキーボードに転向しました。

 

リタダ: あなたの好きなアーティストは?

 

ライアン: 常にクラシックロックは好きでしたが、ラジオヘッドの「OKコンピュータ」を聞いた時には間違いなくショックを受けました。アルバム内のすべての音に驚きました。どれがギターの音かキーボードの音かがわかりませんでした... そして本当にそれらの奇妙な音のプロダクションが大好きでした。 「キッドA」が出てきた時も同様、すべてエキサイティングな時だった。彼らこそここ最近で「次のアルバムは一体どんな事をやらかしてくれるのだろう?」と興奮させてくれる最後のバンドだったように感じます。そのようなエキサイティングさが懐かしいですね…

 

リタダ: Ed O'Brien(Radiohead)が初めてあなたと連絡を取ったときのあなたの気持ちはどうでしたか?

 

ライアン: 本当にエキサイティングでした!ショックを受けました!

彼は「Infinite Jets」がその時に在庫がなかったので連絡してきました... 彼はとても素敵なメールを書いてくれました。その後、彼にDream SequenceとInfinite Jetsの両方を送りました!

 

デジタル制御のアナログエフェクター...

 

リタダ: 最高だね!僕はあなたのペダルについて彼が絶賛している記事を見ました!素晴らしい事だと思います…

他のペダルブランドで好きだったり仲のいい友達はいますか?

 

ライアン: Earthquaker DevicesのJamieとは長い間知りあいです。僕らはペダル関係ではなく、バンドなどで一緒にツアーをしていました... ツアー中にアクロンの彼らの家に泊まったりしました。彼らがブランドとして成長するのを見るのは楽しいことでした。当初は地下にペダルを作っている人が2人だけいました。その次には人が増えていました。その後にはどでかい場所に引っ越しており更に人も増えていました!その上とてもイカした奴らさ!

 

リタダ: 他に好きなブランドは?

 

ライアン: Chase Blissのものが好きです。彼らは面白い角度で、僕たちのようにデジタルで制御されたアナログのものがたくさんあります。それを行うことは本当に簡単ではないのですが、彼らはそれを本当にかっこよく仕上げます。

 

リタダ: 貴方達には今 "Infinite Jets"と呼ばれるヒットペダルがあります。また別のヒットペダルを作れるか心配したりしますか?これからも新しいもので僕たちを楽しませ続けることができますか?

 

ライアン: 新しいペダルをもっと頻繁に思いつきたいと思います。 1年半で新しいペダル1つではなく、1年に2つの新しいペダルが登場させるようにしたいですね。新しいペダルを考える事に関しては心配していません。頭の中に何千もの新しいアイデアがあるんだ。今、僕の中ではもっ​​と色々と探索するモードになっています… もちろんすべて奇妙なものです!

 

リタダ: そうこなっくっちゃ!

実際にあなたに会えて本当に良かった〜

素晴らしいペダルを作ってくれてありがとう!

 

ライアン: こちらこそお会いできてうれしいです!

 

ランチ/インタビュー@winter NAMMショー2018

by Retada / Boutique Pedal NYC / TOKIO NY

 

エクスペリメンタルな事が好きな者同士という事でかなり意気投合のインタビューになりました!

 

アメリカでDavid Letterman Showに出演するということは名誉な事なのです...

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